第36回大会プログラム
全体スケジュール
11月1日(金) 理事会(教育学部コモ棟1号館 3階 第1演習室)
※詳細は事務局から後日連絡がいきます。
11月2日(土)
9:30~ 大会受付(教育学部A棟1階 玄関ホール)
10:00~12:15 公開シンポジウム(教育学部A棟2階 212)
12:15~13:10 昼食休憩 (控室は213となります)
13:10~14:10 総会(教育学部A棟2階 212) ハイブリッド
14:20~17:15 自由研究発表Ⅰ(教育学部A棟2階 212)
自由研究発表Ⅱ(教育学部A棟2階 210)
17:30~18:30 情報交換会
アメリカ教育学会第 36 回大会 公開シンポジウム(ハイブリッド)
「デモクラシー」のための教育の再考
市民参加(Civic Engagement)のスキルと実践を育む学習環境の創造
会場:埼玉大学 教育学部A棟2階 212教室
日時:2024年11月2日(土)10時00分から12時15分
講演者:Robert A. Filback(University of Southern California)
指定討論者:澤田 稔(上智大学)
コーディネーター:長沢 誠(埼玉大学)
シンポジウム主旨
アメリカ合衆国は長らく民主主義の象徴とされてきた。しかし、現在では深刻化する政治的分断と「変わらない政治」に対する失望の高まりが、民主主義の根幹を脅かしている。政治的対立や意見の相違が拡大する中、学校や大学は分断を引き起こす議論や対立の標的となっている。カリキュラム、包摂性、学生や保護者の権利に関する対立が、アメリカの教育現場における緊張と敵対感を増幅させている。これらの議論は、公教育が果たす民主主義における役割そのものにまで影響を及ぼし、歴史、政府、そして公民といった科目の教育方法についての新たな論争を巻き起こしている。
本講演の目的は、全ての教育者が健全な民主主義の基盤を強化するために、いかにして教育やシステムを構想し、実践するかのアイデアを提示することである。最新の研究やUSCロッシャー教育大学院の「デモクラシー・プロジェクト」の成果に基づき、ロブ・フィルバック教授は、議論の絶えない現在のアメリカの政治状況が教育にどのように関連しているかを示しながら、民主主義教育の核心にある基本的な概念について論じる。さらに、全ての教育者が民主的価値観、効果的な対話、そして「真の」市民参加(Civic Engagement)を育む学習環境を創造するために実践している取り組みを共有する。
自由研究発表Ⅰ(ハイブリッド)
11 月2日(土)14:20~17:15 教育学部A棟2階 212
【司会】片山 紀子(京都教育大学)・関 芽(日本体育大学)
14:20~14:45 オンライン 〇中村 仁志(岡崎女子大学)
デューイ実験学校における子どもによる学校空間の改良の理論と実践
14:45~15:10 オンライン 〇佐々木 司(山口大学)
「コミュニティ」から見るチャータースクールに対する規制強化
15:10~16:00 ハイブリット 〇帖佐 尚人(鹿児島国際大学)宮古 紀宏(国立教育政策研究所)
州における学校風土調査の活用の実際-カルフォルニア州を例に-
16:00~16:25 対面 〇西村 史子(共立女子大学)
フロリダ州のESA拡充に見るホームスクーリングへの統制
16:25~16:50 対面 〇岸本 睦久(文部科学省)
メリーランド州のコミュニティスクール振興策
16:50~17:15 全体討議
自由研究発表Ⅱ(対面)
11 月2 日(土)14:20~16:40 教育学部A棟2階 210
【司会】 松下 晴彦(花園大学)・木場 裕紀(東京電機大学)
14:20~14:45 〇岡本 洋之(兵庫大学)
華僑と同一人種とされることへの恐怖、それへの反論、そして沈黙
-日本人大学入学拒否事件(1889年、サンフランシスコ)をめぐる現地同胞の反応-
14:45~15:10 〇眞所 佳代(横浜市立横浜商業高等学校)
米国の境界教育学実践において越境とはどのように捉えられているか
15:10~15:35 〇八尾坂 修(玉川大学・九州大学名誉教授)
アメリカの学校長におけるサーバント・リーダーシップの行動特性と役割効果
-校長・教員間の語りを踏まえて-
15:35~16:00 〇倉本 哲男(静岡文化芸術大学)
アメリカにおけるカリキュラムマネジメントの研究
16:00~16:25 〇松原 信喜(広島大学大学院)
マサチューセッツ州における「市民的関与の促進・振興法案」の成立過程に関する研究
-市民性教育連合と州議会議員の連携に着目して-
16:25~16:40 全体討議